アラームの作成
アラームの設定
メトリック条件が満たされると、モニタリング・サービスのアラーム・システムを使用して、関係者に条件をアラートできます。アラームは、個々のリソースまたはコンパートメント全体に作成できます。
Ops Insightsでは、任意のフリート・リソース・ページからモニタリング・サービスのアラーム作成機能に直接簡単にアクセスできます。
- 左ペインで、「管理」をクリックします。
- フリート・リソースをクリックします。(データベース・フリート、ホスト・フリート、Exadataフリート、Opsインサイト・ウェアハウス)。
- 特定のリソースの「アクション」メニュー(縦の省略記号)をクリックし、「アラームの追加」を選択します。「メトリックへのアラームの追加」リージョンが表示されます。各メトリックの下にある説明リージョンを展開して、推奨されるトリガー・パラメータおよびキー・ディメンションを表示します。
- 「アラームの追加」をクリックします。モニタリング・サービスの「アラームの作成」ページに移動し、必要なメトリック詳細がすでに移入されています。
ノート
デフォルトでは、アラームは個々のリソースに適用されます。アラームをコンパートメント全体に適用する場合は、resourceID
を削除します。 - 「通知」>「宛先」で、アラームがトリガーされたときに通知の送信に使用するトピックまたはチャネルを選択します。または、トピックを作成できます。
- アラーム名を指定し、推奨されるしきい値およびトリガー遅延を設定します。
- 「アラームの保存」をクリックします。
特定のアラーム条件
SQLアラーム
NumSqlsNeedingAttentionメトリックに定義された条件に対してアラートを作成できます。アラームを適切にクリアするには、特定の方法でアラームを作成する必要があります。次の例は、さまざまなアラート条件でアラームをトリガーする方法を示しています。
アラーム条件 | MQLアラーム定義 |
---|---|
すべてのリソースのSQL文の合計数が低下し、計画が変更された場合は、アラームをトリガーする必要があります。 |
|
リソースに計画変更があるたびにアラームをトリガーする必要があります。 |
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リソースに計画が変更されるたびにアラームをトリガーする必要があります。 |
|
同様のパターンを任意のディメンションに使用できます。一般に、特定の条件でアラームをトリガーする場合、汎用アラーム定義構文は次のようになります。
NumSqlsNeedingAttention[3h]
{dim1="val1", dim2="val2", ....}
.absent()==0 && NumSqlsNeedingAttention[3h]
{dim1="val1", dim2="val2, ...}
.sum() > 5
前述のように、不在条件としきい値条件の両方を指定し、両方の句でディメンション指定が同じである必要があります。必要に応じてディメンションまたはしきい値のみを変更し、他の値をそのままにしておく必要があります。
データ・フロー遅延
DataFlowDelayInHrsメトリックに定義された条件に対してアラートを作成できます。次の表に、設定できる推奨アラームおよびアラームを定義するためのテンプレートとして使用できる対応するMonitoring Query Language (MQL)の例を示します。アラームの設定の詳細は、アラームの管理を参照してください。
アラーム名 | MQLアラーム定義 | Description |
---|---|---|
DataFlowSourceAlarmFor1HrData |
DataFlowDelayInHrs[1h]{dataProcessingFrequencyInHrs="1.00"}.grouping(telemetrySourceType , sourceIdentifier).mean() > 48 保留期間: 1h |
sourceType、sourceIdentifierについて、1時間のデータ処理頻度でDataFlowDelayInHrsの平均値(ターゲット間)が、連続6時間、48時間を超えています。これは、ソース・レベル全体で問題があることを示します。 |
DataFlowResourceAlarmFor1HrData |
DataFlowDelayInHrs[1h]{dataProcessingFrequencyInHrs="1.00"}.grouping(telemetrySourceType, resourceId,resourceDisplayName, sourceIdentifier).max() > 24 保留期間: 1h |
sourceType、resourceおよびsourceIdentifierについて、DataFlowDelayInHrsが、データ処理頻度が1時間ごとのデータのタイプで連続1日、24時間を超えています。 |
DataFlowResourceAlarmFor3HrData |
DataFlowDelayInHrs[3h]{dataProcessingFrequencyInHrs="3.00"}.grouping(telemetrySourceType, resourceId, sourceIdentifier).max() > 48 保留期間: 1h |
sourceType、resourceおよびsourceIdentifierについて、DataFlowDelayInHrsが、データ処理頻度が3時間ごとのデータのタイプで連続1日、48時間を超えています。 |
DataFlowResourceAlarmForDailyData |
DataFlowDelayInHrs[3h]{dataProcessingFrequencyInHrs="24.00"}.grouping(telemetrySourceType, resourceId, sourceIdentifier).mean() 保留期間: 1h |
sourceType、resourceおよびsourceIdentifierについて、DataFlowDelayInHrsが、データ処理頻度が24時間ごとのデータのタイプで連続1日、72時間を超えています。 |
予測の問題について
Opsインサイトには、特定のリソースおよびリソース・メトリックについて、高(デフォルト値>75%)または低(デフォルト値< 25%)の使用率のアラームの構成に役立つメトリックがあります。さらに、これらの予測メトリックしきい値をカスタマイズできます。より詳細なキャパシティ管理予測を提供できるようにすることで、より正確な予測のために特定のターゲット・タイプに関連するしきい値を設定することで、リソース管理においてよりプロアクティブにすることができます。しきい値の設定の詳細は、「利用しきい値の変更」を参照してください。
予測メトリックは、最大100日の履歴データと90日の予測ウィンドウを使用して生成されます。次に示すように、時間範囲フィルタに1年を選択し、90日間の高使用率または低使用率を選択することで、Opsインサイト・コンソールから予測を確認できます。



次の表に、設定できる推奨アラームの例およびアラームを定義するためのテンプレートとして使用できる対応するMonitoring Query Language (MQL)の例を示します。アラームの設定の詳細は、アラームの管理を参照してください。
アラーム名 | MQL | 説明 |
---|---|---|
DaysToReachHighUtilizationStorageLessThan30D |
DaysToReachHighUtilization[1D]{resourceMetric="STORAGE", resourceType="Database", exceededForecastWindow="false"}.grouping(telemetrySource,resourceId).mean() < 30," |
sourceType、resourceType、resourceMetricおよびsourceIdentifierについて、DaysToReachHighUtilizationが30日未満です。 |
DaysToReachHighUtilizationExaStorage |
DaysToReachHighUtilization[1D]{resourceMetric="STORAGE", resourceType="Database", exceededForecastWindow="false"}.grouping(telemetrySource,resourceId).mean() < 30, |
sourceType、resourceType、resourceMetricおよびsourceIdentifierについて、DaysToReachHighUtilizationが30日未満です。 |
線形および季節性対応の予測の場合、予測ウィンドウは90日です。つまり、特定のリソースの予測が90日を超える場合、デフォルトでメトリック値に91日が表示されます。AutoMLの場合、これは使用可能なデータ・ポイント数で予測されます。