現在のサーバー診断の表示

sys.diagnosticsストアド・プロシージャを実行して、現在のサーバー診断を表示します。

sys.diagnosticsによって収集されるデータは次のとおりです。
  • sys.metriccsビューの情報。メトリック・ビューを参照してください。
  • その他の関連するsysスキーマ・ビューからの情報
  • レプリケーション・ステータス(ソースとレプリカの両方)
一部のsysスキーマ・ビューは、初期値(オプション)、全体値およびデルタ値として計算されます。
  • 初期ビューは、diagnostics()プロシージャの開始時のビューの内容です。
  • 全体ビューは、diagnostics()プロシージャの最後にあるビューの内容です。
  • デルタ・ビューは、プロシージャ実行の開始から終了までの差異です。最小値と最大値は、それぞれ終了ビューの最小値と最大値です。

コマンドライン・クライアントの使用

MySQLクライアントやMySQLシェルなどのコマンドライン・クライアントを使用して、sys.diagnosticsストアド・プロシージャを実行します。

このタスクでは次が必要です:
  • 実行中のDBシステム。
  • MySQLシェル、MySQLクライアントまたは任意のコマンドライン・クライアントを使用して接続されたDBシステム。
MySQLシェルまたはMySQLクライアントを使用して、sys.diagnosticsストアド・プロシージャを実行するには、次を実行します。
  1. 次のコマンドを実行します:
    CALL sys.diagnostics(NULL, NULL, 'current');
    パラメータ:
    • 最初のパラメータは、最大データ収集時間を秒単位で指定します。NULLを使用して、デフォルトの60秒のデータを収集します。
    • 2番目のパラメータは、データ収集間のスリープ時間を秒単位で指定します。NULLを使用して、デフォルトの30秒間スリープします。
    • 3番目のパラメータは、使用するパフォーマンス・スキーマ構成を指定します。設定できる値は、次のとおりです。
      • current: 現在のインストゥルメントおよびコンシューマ設定を使用します。
      • medium: 一部のインストゥルメントおよびコンシューマを有効にします。
      • full: すべてのインストゥルメントおよびコンシューマを有効にします。
      ノート

      currentは、すべてのMySQL HeatWaveバージョンでサポートされています。mediumおよびfullは、8.0.43、8.4.6および9.4.0以降でサポートされています。
    たとえば、最大収集時間を120秒に、スリープ時間を20秒に指定するには:
    CALL sys.diagnostics(120, 20, 'current');

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