ブロック・ボリュームの作成

Compute Cloud@Customerでは、ブロック・ボリュームはデタッチ可能なブロック・ストレージ・デバイスであり、これを使用してインスタンスのストレージ容量を動的に拡張できます。

ブロック・ボリュームの作成時に、オプションでフリーフォーム・タグを使用して次のブロック・ボリューム・パラメータを変更できます。

ボリューム・ブロック・サイズ
デフォルト値は8192バイトです。値を変更するには、PCA_blocksizeフリーフォーム・タグの値をバイト単位で指定します。サポートされている値は、512バイトから1Mバイトまでの2の累乗で、文字列として指定され、完全に展開されます。値を8192バイト以上に設定することをお薦めします。
ボリュームの作成後にブロック・サイズを変更することはできません。
拡張機能のフリーフォーム・タグの使用を参照してください。

(オプション)次の属性にデフォルト以外の値を含むブロック・ボリュームを作成するには、拡張機能のフリーフォーム・タグの使用の説明に従って、まず必要なタグを構成します。次に、ブロック・ボリュームの作成時に次の情報を使用します。

  • 同期書込みバイアス

    書き込みキャッシュフラッシュデバイスは、シェアまたはLUN (Logzilla)用に構成できます。値は後でブロック・ボリュームを更新することで変更できます。

    デフォルト以外の値を使用するには、ブロック・ボリュームの作成時に、次の定義済タグを割り当てます。

    • タグ・ネームスペース: OraclePCA
    • タグ名: logBias
    • (1つを選択): LATENCY(デフォルト)またはTHROUGHPUT
  • セカンダリ・キャッシュ

    シェアまたはLUN (「Readzilla」)の読み取りキャッシュフラッシュデバイスの使用を構成できます。値は後でブロック・ボリュームを更新することで変更できます。

    デフォルト以外の値を使用するには、ブロック・ボリュームの作成時に、次の定義済タグを割り当てます。

    • タグ・ネームスペース: OraclePCA
    • タグ名: secondaryCache
    • (1つを選択): ALL (デフォルト)、METADATAまたはNONE

名前とタグに機密情報を入力しないでください。

    1. 「コンピュートCloud@Customerコンソール」ナビゲーション・メニューで、「ブロック・ストレージ」「ブロック・ボリューム」の順に選択します。
    2. 「ブロック・ボリュームの作成」を選択します。

    3. 次のボリューム情報を指定します。

      • 名前:ボリュームの名前または説明を指定します。機密情報を入力しないでください。

      • コンパートメント:ブロック・ボリュームを作成するコンパートメントを選択します、

      • サイズ(GB):デフォルト・サイズの1024 GBが表示されます。サイズを変更するには、50から32768 (50 GBから32 TB)の値を入力します。

      • High Performance Volume: (オプション)デフォルトでは、ボリュームはバランス・パフォーマンスを使用します。高パフォーマンス機能を使用するブロック・ボリュームを作成するには、「High Performanceの有効化」ボタンを選択します。高パフォーマンス・ボリュームを選択できるのは、そのボリュームが使用可能な場合のみです。詳細は、ブロック・ボリューム・パフォーマンス・オプションを参照してください。

        ボリュームの作成後にこの選択を変更することはできません。

      • バックアップ・ポリシー: (オプション)ドロップダウン・リストからバックアップ・ポリシーを選択します。コンパートメントの変更が必要な場合があります。

        Oracle定義ポリシーおよびユーザー定義ポリシーがリストされます。Oracle定義ポリシー(bronzesilverおよびgold)の詳細は、Oracle提供のバックアップ・ポリシーを参照してください。

        バックアップ・ポリシーは、ボリュームの作成後に割り当てまたは変更できます。ボリュームには、一度に割り当てられるボリューム・バックアップ・ポリシーは1つのみです。バックアップ・ポリシーの作成、編集および割当ての詳細は、バックアップ・ポリシーの管理を参照してください。手動ブート・ボリュームまたはブロック・ボリューム・バックアップの作成の説明に従って、このボリュームを手動でバックアップすることもできます。

      • タグ付け: (オプション)このリソースに1つ以上のタグを追加します。タグは後で適用することもできます。リソースのタグ付けの詳細は、リソース作成時のタグの追加(OCIのIAM)を参照してください。

        ブロック・サイズ、書込みバイアスまたはセカンダリ・キャッシュにデフォルト以外の値を使用するには、適切なタグを指定して、これらの属性の値を設定します。リソース作成時のタグの追加(OCIのIAM)を参照してください。

    4. 「ブロック・ボリュームの作成」を選択します。

      ボリュームは、そのアイコンに「Available」状態のボリュームが一覧表示されたあとで、インスタンスにアタッチする準備ができています。ボリュームのアタッチを参照してください。

  • ボリュームを作成するには、oci bv volume createコマンドと必要なパラメータを使用します。

    oci bv volume create --availability-domain <availability_domain_name> --compartment-id <compartment_OCID>  [OPTIONS]

    CLIコマンド、フラグおよびオプションの完全なリストは、コマンドライン・リファレンスを参照してください。

    ブロック・サイズ、書込みバイアスまたはセカンダリ・キャッシュにデフォルト以外の値を使用するには、適切なタグを指定して、これらの属性の値を設定します。リソース作成時のタグの追加(OCIのIAM)を参照してください。

    プロシージャ

    1. コマンドの実行に必要な情報を収集します。

      • 可用性ドメイン名(oci iam availability-domain list)

      • コンパートメントOCID (oci iam compartment list)

    2. ボリューム作成コマンドを実行します。

      この手順では、このコマンドで使用可能なすべてのパラメータが表示されません。追加パラメータの詳細は、--helpオプションを指定してコマンドを実行してください。

      例:

      この例では、VPU、ログ・バイアス、セカンダリ・キャッシュおよびボリューム・ブロック・サイズを指定します。

      VPU/ギガバイト・オプション

      --vpus-per-gbオプションの値は、GB当たりこのボリュームに適用されるボリューム・パフォーマンス・ユニット(VPU)の数です。vpus-per-gbのデフォルト値は10で、ボリューム・パフォーマンスのバランスがとれています。パフォーマンスを向上させるために、20 VPU/GBを指定できます。高パフォーマンス・ボリュームを選択できるのは、そのボリュームが使用可能な場合のみです。詳細は、ブロック・ボリューム・パフォーマンス・オプションを参照してください。

      ボリュームの作成後は、GB当たりのVPUを変更できません。

      ボリュームは自動チューニングできません。

      例:

      $ oci bv volume create --availability-domain AD-1 --compartment-id compartment_OCID --display-name myblockvolume --size-in-gbs 50 --vpus-per-gb 20 --defined-tags '{"OraclePCA":{"logBias":"THROUGHPUT","secondaryCache":"METADATA"}}' 
      --freeform-tags '{"PCA_blocksize": "65536"}'
      {
        "data": {
          "auto-tuned-vpus-per-gb": null,
          "autotune-policies": null,
          "availability-domain": "AD-1",
          "block-volume-replicas": null,
          "compartment-id": "ocid1.compartment.
                              unique_ID
                           ",
          "defined-tags": {
            "OraclePCA": {
              "logBias": "THROUGHPUT",
              "secondaryCache": "METADATA"
            }
          },
          "display-name": "myblockvolume",
          "freeform-tags": {},
               "PCA_blocksize": "65536"
          },
          "id": "ocid1.volume.
                              unique_ID
                           ",
          "is-auto-tune-enabled": null,
          "is-hydrated": null,
          "kms-key-id": null,
          "lifecycle-state": "PROVISIONING",
          "size-in-gbs": 50,
          "size-in-mbs": 51200,
          "source-details": null,
          "system-tags": null,
          "time-created": "2022-12-08T21:05:36.647925+00:00",
          "volume-group-id": null,
          "vpus-per-gb": 20
        },
        "etag": "08d0abc9-60c6-4fc7-b6fe-85d0af1c0308",
        "opc-work-request-id": "ocid1.workrequest.
                              unique_ID
                           "
      }

      vpus-per-gb値が10の場合、これはバランスのとれたパフォーマンス・ボリュームであることを示します。vpus-per-gb値が20の場合、これは高パフォーマンスのボリュームであることを示します。

      ボリュームがAVAILABLE状態の場合、ボリュームをインスタンスにアタッチできます。ボリュームのアタッチを参照してください。

  • ブロック・ボリュームを作成するには、CreateVolume操作を使用します。

    APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。