Oracle Database Real Application Security

Oracle Database Real Application Securityは、宣言的なセキュリティ・ポリシーをサポートし、複数層アプリケーションのエンドツーエンドのセキュリティを実現し、データベースおよびアプリケーション・リソースを保護するための統合ソリューションを提供し、インターネット用に開発されたアプリケーションの既存および新規の要求を満たすようにOracle Databaseのセキュリティ・アーキテクチャを進めるデータベース認可モデルです。

詳細は、「Oracle Database Real Application Securityの概要」を参照してください。

Real Application Securityは、Autonomous AI Database上でもオンプレミスOracle Database上で動作しますが、Autonomous AI DatabaseでReal Application Securityを使用する前に次のADMINタスクを実行する必要がある点が異なります:

  • Real Application Securityのユーザー/ロールを作成するには、PROVISIONシステム権限が必要です。ADMINユーザーとして次のコマンドを実行して、この権限をデータベース・ユーザーに付与します。

    SQL> EXEC XS_ADMIN_CLOUD_UTIL.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE('PROVISION','DB_USER');

    この例では、DB_USERはデータベース・ユーザーです。

    Autonomous AI Databaseでこのコマンドを実行すると、次のオンプレミス・データベース・コマンドが置き換えられます(_CLOUD_は次のパッケージ名に含まれていないことに注意してください):

    SQL> EXEC SYS.XS_ADMIN_UTIL.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE('PROVISION', 'DB_USER', XS_ADMIN_UTIL.PTYPE_XS);

    詳細は、アプリケーション・ユーザー・アカウントを作成するための一般的な手順を参照してください。

  • Real Application Securityデータ・コントロールを作成するには、ADMIN_ANY_SEC_POLICY権限が必要です。ADMINユーザーとして次のコマンドを実行して、この権限を付与します。

    EXEC XS_ADMIN_CLOUD_UTIL.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE('ADMIN_ANY_SEC_POLICY','DB_USER');

    この例では、DB_USERはデータベース・ユーザーです。

    Autonomous AI Databaseでこのコマンドを実行すると、次のオンプレミス・データベース・コマンドが置き換えられます(_CLOUD_は次のパッケージ名に含まれていないことに注意してください):

    SQL> EXEC SYS.XS_ADMIN_UTIL.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE('ADMIN_ANY_SEC_POLICY','DB_USER');

    詳細は、ロールおよびアプリケーション・ユーザーの作成を参照してください。