アーティファクトの配信ステージ

「アーティファクトの配信」ステージでは、「マネージド・ビルド」ステージからのビルド出力がバージョンとともにマップされ、DevOpsアーティファクト・リソースに、その後Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コード・リポジトリにデリバリされます。

ビルド・プロセスでは、ターゲット・デプロイメント環境にデプロイするソフトウェア・アプリケーションまたはパッケージであるアーティファクトが生成されます。「マネージド・ビルド」ステージによって生成されたアーティファクトは、デプロイメント用のアーティファクト・リポジトリに格納する必要があります。DevOpsは、OCIコンテナ・レジストリ・リポジトリとOCIアーティファクト・レジストリ・リポジトリに格納されているアーティファクトをサポートします。アーティファクトは、コンテナ・イメージ(OCIR)または汎用(ユニバーサル)ファイル・タイプのいずれかです。

デリバリされるアーティファクト・バージョンの構成

ビルド出力を含むリポジトリの場所を指し示すDevOpsアーティファクトを作成する必要があります。

OCIコード・リポジトリにデリバリされるソフトウェア・パッケージのバージョンは、アーティファクトのUniform Resource Identifier (URI)のパラメータによって定義されます。このパラメータは、ビルド仕様のエクスポートされた変数またはビルド・パイプライン・パラメータ名と一致します。

コンテナ・レジストリ・リポジトリまたはアーティファクト・レジストリ・リポジトリの場所を参照するDevOpsアーティファクトを作成した後、次の例に示すようにアーティファクトの場所を書き留めます:
  • 名前: node-express-getting-started container
  • タイプ: Container image repository
  • パス: iad.ocir.io/TENANCY-NAMESPACE/node-express-getting-started
  • パラメータの置換: Yes

    パラメータは、ビルド中に指定された値に実行時に置き換えられます。

ビルド実行時にデリバリされるアーティファクト・バージョンについて、「マネージド・ビルド」ステージのexportedVariables:の値をアーティファクト(イメージまたはパッケージ)・タグに割り当てます。たとえば、build_spec.yamlファイルで、exportedVariables:の値がBUILDRUN_HASHの場合、DevOpsアーティファクト・パスを編集して、次のようにタグ値をパラメータ名として追加する必要があります:

パス: iad.ocir.io/TENANCY-NAMESPACE/node-express-getting-started:${BUILDRUN_HASH}