デタッチされたボリューム・パフォーマンスの自動チューニング
デタッチされたボリューム・パフォーマンスの自動チューニング機能により、ブロック・ボリュームでは、ボリュームのアタッチ状況に基づいて、ボリュームのパフォーマンス・レベルが最適に調整されます。
タスク:
この機能が有効になっている場合、ボリュームがデタッチされると、ブロック・ボリューム・サービスにより、ブロック・ボリュームとブート・ボリュームの両方のパフォーマンス・レベルが、「より低いコスト」(0VPU/GB)に調整されます。ボリュームが再アタッチされると、パフォーマンスは、デフォルトのVPU/GB設定で指定されたパフォーマンス・レベルに戻ります。自動チューニングによるパフォーマンス・ベースの動的スケーリングも有効になっている場合は、それがこの時点で有効になり、ボリュームを使用するワークロードの必要に応じて、パフォーマンスがさらに動的にスケーリングされます。
コンソールで「ブロック・ボリュームの詳細」または「ブート・ボリュームの詳細」ページを表示する場合、適用可能なフィールドは次のとおりです:
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デフォルトのパフォーマンス: 「パフォーマンス・ベースの自動チューニング」が無効な場合は、これがボリュームのパフォーマンス・レベル(ボリュームを作成したとき、または既存のボリュームのパフォーマンス設定を変更したときに指定したレベル)になります。ボリュームをアタッチする際は、「デタッチ済ボリューム自動チューニング」が有効かどうかに関係なく、これがボリュームのパフォーマンスになります。
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パフォーマンスの自動チューニング: これは、ボリュームの有効なパフォーマンスです。ボリュームで「デタッチ済ボリューム自動チューニング」が有効になっている場合、ボリュームがデタッチされると、「パフォーマンスの自動チューニング」が「より低いコスト」に調整されます。パフォーマンスの調整が完了するまで、「パフォーマンスの自動チューニング」のパフォーマンス設定は「より低いコスト」にならないことに注意してください。
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デタッチ済ボリューム自動チューニング: このフィールドは、「デタッチ済ボリューム自動チューニング」がボリュームで有効になっているかどうかを示します。オフの場合、ボリュームの有効なパフォーマンスは常に、「デフォルトのパフォーマンス」に指定されているパフォーマンスと同じです。オンの場合、ボリュームのデタッチ時にボリュームのパフォーマンスが「より低いコスト」に調整されます。
これらの設定が有効となるタイミングの詳細は、タイミングの制限事項と考慮事項を参照してください。
タイミングの制限事項および考慮事項
次のリストに、デタッチされたボリュームの自動チューニング機能を使用する際に把握しておく必要があるタイミングに関する考慮事項を示します。
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デタッチされたボリュームで「デタッチ済ボリューム自動チューニング」を有効にすると、ブロック・ボリューム・サービスでは、14日後に「より低いコスト」へのパフォーマンス調整が開始されます。
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アタッチされているボリュームで「デタッチ済ボリューム自動チューニング」を有効にすると、ブロック・ボリューム・サービスでは、ボリュームがデタッチされた14日後に、「より低いコスト」へのパフォーマンス調整が開始されます。
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ボリュームがデタッチされている際に「デタッチ済ボリューム自動チューニング」を無効にした場合、ブロック・ボリューム・サービスでは、「デフォルトのパフォーマンス」設定へのパフォーマンス調整がすぐに開始されます。
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デタッチされたボリュームで「デタッチ済ボリューム自動チューニング」が有効な場合に、「デフォルトのパフォーマンス」を変更すると、そのボリュームが再アタッチされるまで、ボリュームの「パフォーマンスの自動チューニング」は「より低いコスト」のままになります。
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デタッチされたボリュームで「デタッチ済ボリューム自動チューニング」が有効な場合に、そのボリュームをクローニングすると、ブロック・ボリューム・サービスでは、14日後に「より低いコスト」へのパフォーマンス調整が開始されます。
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超高パフォーマンスで構成されたボリュームのパフォーマンスを最適化するには、ボリューム・アタッチメントがマルチパスに対応している必要があります。デタッチされたボリュームが「より低いコスト」に自動チューニングされたボリュームを再アタッチしても、そのボリュームが超高パフォーマンスで構成されている場合は、ボリュームの再アタッチ後に、アタッチメントがマルチパス対応になっていることを確認する必要があります。詳細は、次を参照してください: