コンパートメントの使用
データベース接続は、特定のユーザーまたは定義されたユーザー・グループにデータベースへのアクセス権を付与する場合に役立つ機能です。これらの接続を分離するには、次の例に示すように、ポリシーを使用してユーザーのロールに基づいて特定の接続へのアクセス権を付与します:
レポートに使用されるAutonomous Data Warehouseの場合は、ReportingDataAccess
という名前の共有データベース接続を作成します。この接続を、Data Scientists
というグループ内の特定のエンド・ユーザーのセットに割り当てます。このグループのユーザーは、データベース接続の詳細にアクセスできるようになりましたが、この接続のみの使用と、接続でデータベースへのアクセスに使用されている、ユーザーによって継承されたロールおよび権限に限定されます。
データ・ウェアハウスへの管理者接続を作成し、DatabaseAdministrators
というグループを使用してその接続に別のユーザー・セットを割り当てることもできます。コンパートメントとポリシーを使用すると、次のようにこれらの接続へのアクセスを分離できます:
データ・サイエンティスト・グループ:
- Reportingというコンパートメントを作成します。
- このコンパートメントにDataScientistsというグループを作成します。
- ReportingコンパートメントにReportingDataAccessというデータベース接続を作成します。
- Reportingコンパートメント内の接続へのアクセス権をDataScientistsグループに付与するポリシーを作成します:
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Allow group DataScientists to read database-tools-family in compartment Reporting
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Allow group DataScientists to use database-tools-connections in compartment Reporting
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データベース管理者グループ:
- DBAというコンパートメントを作成します。
- このコンパートメントにDatabaseAdministratorsというグループを作成します。
- DBAコンパートメントにDatabaseAdminというデータベース接続を作成します。
- DBAコンパートメント内の接続へのアクセス権をそのグループに付与するポリシーを作成します:
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Allow group DatabaseAdministrators to read database-tools-family in compartment DBA
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Allow group DatabaseAdministrators to use database-tools-connections in compartment DBA
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これらのグループおよびコンパートメント固有のデータベース接続は、どのユーザーがどのデータベースにアクセスできるかを特定し、それらのユーザーが持つアクセス権を判別するのに役立ちます。